長女@東京です。
私は東京のとある大学の農学系大学院に行っています。
何をしているのか、おおまかに概念的な言葉で説明すると、
森林とか林業とか野生動物とか農村とか山村とか自然公園とか、
そういったものをテーマに自然と人間の関係を研究している研究室に所属しています。
植物や動物そのものを扱うというより、
自然に関係する人間の生活とか歴史や文化とか、法制度とかそういうものを扱っています。
自然をいい状態で守っていくためには、植物や動物そのもののことばっかり研究しているんじゃダメで、
それとどう付き合っていくか、を考えることが実は一番大事なことだと私は思っています。
難しい話はさておき。
一般に、大学生の夏休みというのは
無駄に長いわ宿題はないわで好き勝手遊び放題なのですが
大学院生になると、夏休みが皆無です。
とはいえ、大学の先生にくっついていろんなところを見て回れるのはとても楽しいです
せっかくなので、その一部をご紹介します。
<いったところその1:日光国立公園(栃木県日光市)>
自然公園に関する調査のお手伝いで
日光に行ってきました。
華厳の滝、男体山、戦場ヶ原…自然が豊かでいいとこですね。
山登り目当ての人、温泉目当ての人、ドライブの人…
観光客にもいろいろなタイプの人がいて面白かったです。
ただ、今年は原発事故の風評被害で観光客も減り気味らしいです。

↑男体山(なんたいさん)の麓の駐車場から。

↑研究室のみんなと竜頭の滝で。
<いったところその2:某山村(栃木県某所)>
近年、野生動物による被害、いわゆる獣害が増えています。
会津だと、ツキノワグマの被害がよく話題になっていますが、
お隣の栃木県ではシカ、イノシシ害が急速に広がっています。
今の状況や、どういう対策を取るべきか、ということを調べるために
野生動物による被害に遭っている方々にお話を伺う調査のお手伝いにも行きました。

↑畑の果樹が食べられてしまうことも多い。

↑泊まったロッジ。みんなで自炊してました。
このままイノシシやシカ害が北上して、将来的に福島でも被害が広がる可能性もあるのでは…。
と、少し心配になりました。
<いったところその3:伊勢志摩国立公園(三重県)・吉野熊野国立公園(奈良県)>
今度は個人的な興味での旅行です。
まずはお伊勢さん。


歴史ある神社やお寺のまわりの森林は、
神社やお寺の建て替えに使う木材確保のために大事に守られてきたところが多いです。
最近では、必ずしもそういう木材が使われていることはないようですが。
身近なところだと伊佐須美神社の森はずーっと大事にされてきている感じがしますよね。
木材確保のためかどうかはわかりませんが。
神様がいそうだから伐れないという理由も大きいのかも。
次は英虞湾(あごわん)。

この一帯は海の景色が綺麗なので、国立公園に指定されています。
最後に大台ヶ原。
奈良県と三重県の県境にある山です。


実はこの日、あの台風12号が近づきつつあって
大台ヶ原はとんでもない豪雨でした。
山を下りてからニュースを見たら、奈良県上北山村で1000ミリ以上の降雨を観測…って
ちなみに日本の平均降水量は1800mmです。
まぁ、もともと年間5000mmの雨が降る地域ではあるらしいのですが。
(年間日本一になったこともあるらしい。)
だからこそ苔むしてて綺麗でもあるんですけどね。
<いったところその4:某大学の演習林(群馬県)>
演習林とは大学が持っている森林のことです。
その名の通り、学生が実験したり実習したりする山です。
大学2年生の実習のお手伝いで行ってきました。

↑木を測っているところ。
ひとつの森でどれくらいの木材が取れるのか、データをとって計算します。
ちなみに木に緑っぽいネットが巻いてあるのは獣害対策です。
原因はまだはっきりわかっていませんが、
ツキノワグマがスギやヒノキをガシガシ引っかいてしまうんですね。
甘くておいしいからだとか、ただ遊んでいるだけだとか、いろんな説があります。
そういうことをされると木材としての価値が落ちてしまうので、問題になっています。
1週間、毎日山を歩いてとても疲れるので、昼休みにはこういうことになります。

↑山の中でのお昼寝はとても心地よいです。
…おお、たくさん書いた。
昨日実習が終わって東京に戻ってきたので、
この夏のおでかけはだいたい終了です。
一応9月いっぱいは夏休みですが、どうせ毎日研究室に通わないといけないので
名ばかり夏休みです。
以上、夏休みの報告でしたー